研修の実施にあたり、介護施設の現場や教育担当者から寄せられることの多い質問とその回答をまとめました。制度の理解や導入検討の参考としてご活用ください。
Q1. eラーニング研修は法定研修として認められますか?
A. はい。厚生労働省は認知症介護基礎研修など一部の法定研修において、eラーニング形式での受講を認めています。ただし、確認テストの実施や受講記録の保存など、一定の条件を満たす必要があります。
Q2. 非常勤・パート職員も研修は必要ですか?
A. はい。常勤・非常勤を問わず、職場に従事するすべての職員が対象です。特に虐待防止や感染症対策などの研修は、雇用形態に関係なく実施が求められています。
Q3. 研修を行う頻度はどのくらいが適切ですか?
A. 法定研修は原則として年1回以上の実施が望まれます。新人研修は随時、職員のキャリアや施設の課題に応じて定期的なスキルアップ研修を組み込むことが推奨されます。
Q4. 研修の進捗や修了状況はどうやって管理すればよいですか?
A. eラーニングを活用する場合、学習管理システム(LMS)によって受講状況や修了証の発行を自動的に行えます。紙ベースの場合でも名簿や修了チェックリストを活用して記録を残しましょう。
Q5. ネット環境が整っていない職員にも対応できますか?
A. はい。eラーニングではオフライン視聴やDVD提供に対応しているサービスもあります。また、施設内の共有端末の活用や、集合形式との併用も一案です。
Q6. 指導監査に研修の記録をどう提出すればいいですか?
A. 受講日、受講者、内容、講師名などを記載した記録書式を用意し、PDFや紙で提出できるように保管してください。eラーニング利用時は、システムから出力される管理帳票がそのまま証拠書類として活用できます。
Q7. 費用が限られている中での研修実施におすすめの方法は?
A. 自治体や福祉人材センターなどが無料で提供する研修教材・動画も多数あります。また、定額制のeラーニングサービスを活用することでコストを抑えながら継続的な学びの場を整備できます。